

言語哲学研究会
前回は、思想史家アイザイア・バーリン『反啓蒙思想』をテキストにして話し合いました。
次回は久しぶりに言語の本質について話し合う会になります。発表者の河南さんからは以下の広告文をいただきました。
【引用開始】
日曜会の「言語哲学研究会」では、継続して「言語」に関する本を読んできました。著者は、言語学者というよりヘーゲルの本の翻訳者として知られています。この本を選んだのは、比較的読みやすく易しいことです。引用には、言語論に関する本によく出てくるデリダは出てきませんし、ソシュールもチラホラ程度です。代わりに、ルソー、ヘーゲル、マルクス、フォイエルバッハ、ハイデガーなど古典的な西欧哲学者が出てきます。事例の中には、萩原朔太郎、金子光晴、ランボーなどの詩が登場します。
新しい言語論というよりも、言語の謎を基本に還って考え直す本と思います。
著者は「あとがき」の中で、以下の様に言います。
「この本は、《ことばの謎》のおもしろさに挑戦する試みともいえる。謎の根源は、《ことばがある》という、まさに謎はことばの存在そのものに発すると思われる。副題に「言語意識の存在論」というやや大仰な名称を当てたゆえんだ。ことばが世界のなかでどのように存在するかを明らかにする試みであり、それは人間存在の本質に通じるものであるはずだ。ことばは人間にとって本質的な存在なのだから、ことばの存在が人間の本質に重なりあうような理論の展開こそ、本書のめざすところである」。
生成AIが流暢に言語を操る時代の入口にいる我々ではあるが、改めて「言語とは何か」を考える機縁となれば幸いです。
(ご注意:単行本から文庫本化されたのは2012年で、第一刷のままです。アマゾンでは中古本でしか買えないようです、デジタル本(Kindl)では買えます。)
【引用終わり】
記
1. レポーター : 河南 邦男
2. テキスト : 『ことばへの道~言語意識の存在論』(長谷川宏著 講談社学術文庫)
3. 日 時 : 令和8年1月25日(日) 午後2時~6時
4. 場 所 : 今回から会場が元にもどります。ご注意ください。
ルノアール飯田橋西口店会議室
東京都千代田区富士見2-2-6 今井ビル2F
TEL : 03-5226-6345
飯田橋駅西口より徒歩3分。早稲田通りを左手へ直進、
2つ目の交差点を渡り左手のファミリーマートの上
(下の地図参照)
6. 会 費 : 1,600円(当日徴収)
連絡先:由紀草一 luna2156@mtf.biglobe.ne.jp