​ ​   政経研究会・えん 

えんアーカイブ

    政経研究会・えんは、当塾の他の会と同じく、どなたでも自由に参加できます。

 この会は、次のスタイルを基本とします。

 日本経済から国際政治まで、政治経済関係の著作を中心にテキストを決め、テキストについてレポーターに発表してもらいながら、参加者全員で話し合いを進めていきます。

 参加者は、原則として、テキストをあらかじめ読んでくることを条件とします。

 なるべくタイムリーなテーマを取り上げますが、時に臨んで政治経済にかかわる歴史を扱うこともあります。

 

 前回は、MAKOさんにレポーターをお願いし、ジョージ・オーウェルの『1984年』を扱いました。盛況でした。

 たいへん要領を得たレポートで、この問題作が提供している全体主義の問題点が、過不足なく暴かれました。合わせて、2020年米大統領選やコロナ騒動の背後で動いている中共やDSと、その手先のメディアのひどい偏向ぶりなどが議論の対象となり、私たちがいままさに『1984年』の世界を生きているのだという認識が生々しく共有されました。

 さて次回は少し沈潜して、日本における独創的なマルクス経済学者・宇野弘蔵の『経済原論』をテキストとして取り上げます。

 昨今の世界の全体主義化は、共産中国に最も代表されるために、自由主義を標榜する勢力は、もっぱら共産主義を敵とみなして攻撃します。それはそれで正しいことですが、共産主義思想の元祖であるマルクスまでもひっくるめて単純に敵視することは、ある種の粗雑さを免れないでしょう。

 なぜなら、たしかにマルクスは間違った政治理念を抱いていたかもしれませんが、彼の経済学、つまりあの緻密な資本主義分析までも否定し去るとすれば、それは政治的な感情の強さに流されて、マルクスの経済思想をきちんと検討せずにすませてしまう傾向につながりかねないからです。下手をすれば、盥の水と一緒に赤子まで流してしまうことになるかもしれません。

 極度に発達してしまった資本主義が、現在世界中で矛盾をさらしていることは明らかで、これを克服する有効な方法論を誰もまだ提示しえていません。この際、日本の優れたマルクス経済学者の言に一度立ち返って、冷静に経済問題を考えてみることも意味のあることに思われます。

●2021年7月18日  14:00~18:00

●会場:四谷ルノアール マイスペース

​●アクセス:https://www.ginza-renoir.co.jp/myspace/booking/shops/view/%E5%9B%9B%E8%B0%B7%E5%BA%97

●テキスト:宇野弘藏著『経済原論』(岩波文庫)

      *サブテキストとして、宇野のインタビューで構成された『資本論に学ぶ』

       (ちくま学芸文庫)を挙げておきます。理解のたすけになると思います。

       余裕のある方は是非。

●レポーター:小浜逸郎

​●参加費:飲み物代含め1600円

 

 激動の時代、国内外で今何が起きているのかを知ることは、是非必要なことに思われます。

 特に若い方の積極的な参加に期待いたします。

 どうぞふるってご参加ください。

 なお、事前のお申し込みは必要ありません。

 参加費は当日集めさせていただきます。

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