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​政経研究会・えん

​えん・アーカイブ

 前回は当会にしては珍しくチャイナ思想を採り上げました。

 次回は、その続きと言うわけではありませんが、今や日本の外交問題の中心になった観のある中華人民共和国について、現在のベストセラーから考える会になります。

 レポーターの小林さんからは以下の広告文をいただきました。

【引用開始】

 現代の国際政治、なかでも対中外交の現場を真正面から扱う本を読む機会は、あまり多くなかったように思います。一方で、現在進行形で起きている諸々の出来事を挙げるまでもなく、今日の日本にとっては、安全保障、経済、サプライチェーン、言論・人権といったほとんどあらゆるテーマで、中国を抜きにものを考えることが難しくなっています。
 そうした状況のなかで今回取り上げるのが、知中派外交官として“唯一無二”とも言われる垂秀夫氏による回顧録『日中外交秘録 垂秀夫駐中国大使の闘い』(文藝春秋、2025年)です。外務省入省以来、約40年にわたって対中外交の渦中に身を置き、最後は駐中国大使として「中国が最も警戒する日本の外交官」とまで呼ばれた著者が、裏チャンネルの人脈づくりから、尖閣危機、香港・台湾情勢、最近の「戦狼外交」への応酬にいたるまで、自身の経験をかなり赤裸々に語っています。

 

 ただ、そのまま痛快な武勇伝として読み流してしまうと、本書の一番おもしろいところを取り逃がしてしまう気もしています。日本外交の現場が、どのような前提・問題意識のもとで中国と向き合ってきたのか。中国側の権力構造や国内事情をどう読もうとしてきたのか。あるいは、著者自身の視野の強みと限界はどこにあるのか。こうした点を手がかりにしながら、日本から見た中国と中国から見た日本のあいだに横たわる認識ギャップを、少しでも具体的に掘り下げてみたいと考えています。そこには、対台湾観・対香港観、および一筋縄ではいかない双方の国内世論状況等についての考察も含まれており、これは自身の在外キャリアのほぼすべてを中・台・香で過ごした垂氏だからこその独自の視点だと感じるところです。加えて、その視線は対外にとどまらず、世論からも批判的な文脈で語られることの多い、自身の所属する外務省チャイナスクールの事大主義的・受動的傾向にも向けられています。

 

 できれば通読していただくのが望ましいのですが、大著であり口述筆記ということもあって繰り返しの内容も少なくありません。当日は、とくに、①著者の若手時代から現在に至るキャリアの流れ、②中国側との非公式チャネルの作り方とリスク、③尖閣・台湾・香港をめぐる危機認識と日本外交の判断、④レジームチェンジの傾向が加速する第三次習近平体制とその後に関する推察、といった論点を中心に、議論の素材を提供できればと考えています。あわせて、本書でもコラム的な章立てになっている第9章ほかで触れられる日中政治家等の人となりについては、箸休め的に取り上げつつ、大いに放談できればと思います。

 

 東アジアの隣国と、これからどのような距離感で付き合っていくのかを考えるうえで、避けて通れない一冊だと感じています。参加される皆さんそれぞれの中国観・外交観とも照らし合わせながら、自由に意見交換させていただき、できれば新たな対東アジア圏の視点を持ち帰っていただければと思います。よろしくお願いします。

​ 【引用終り】

​               記

1. レポーター : 小林 知行

 2. テキスト : 垂秀夫氏『日中外交秘録 垂秀夫駐中国大使の闘い』(文藝春秋)

​ 3. 日 時 : 令和8年4月19日(日) 午後2時~6時

​ 4. 場 所 : ルノアール飯田橋西口店会議室

      東京都千代田区富士見2-2-6 今井ビル2F

      TEL : 03-5226-6345

       飯田橋駅西口より徒歩3分。早稲田通りを左手へ直進、

       2つ目の交差点を渡り左手のファミリーマートの上

       (下の地図参照)

 

6.   会 費 : 1,800円(当日徴収)

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 連絡先:由紀草一 luna2156@mtf.biglobe.ne.jp

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