言語哲学研究会
シネクラブ 黄昏
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みなさま
前回(12月10日)は田幸正彦さんが担当し、ミック・ジャクソン監督「否定と肯定」(2016年)を取り上げました。
アーヴィング対ペンギンブックス・リップシュタット事件として知られている1996年の裁判に基づいたいわゆる法廷ものの映画です。ホロコースト否定派のイギリスの歴史家デイヴィッド・アーヴィングが、自分の著書を、アメリカのユダヤ人女性歴史学者デボラ・リップシュタットが批判したのは名誉毀損に当たるとして訴えたものですが、フィルムに映し出されるイギリスの裁判制度や法廷戦術の実態はかなり驚きでした。「この国は推定有罪なんだ」と、イギリス人の弁護士が言うのですが、そんなことがあり得るのか? また、アーヴィングの著書の間違い(というより意図的な歪曲)が指摘され、ひいては彼のホロコースト否定論が葬られるのですが、それで即ち名誉毀損の訴えが不当であったことになるのか? あるいはまた、歴史的事実の認定を裁判所がするのか? など疑問は尽きませんが、それを含めて興味深い作品でした。
次回は以下の要領で開催いたしします。
記
1 期 日 令和6年5月26日 午後1時30分開場 午後2時開演
2 場 所 きゅりあん 6階小会議室
〒140-0011 東京都品川区東大井5-18-1 電話03-5479-4100 FAX 03-5479-4110
アクセス : JR京浜東北線・東急大井町線・りんかい線 「大井町駅」 徒歩約2分
京浜急行線 「青物横丁駅」 徒歩約15分
3 プレゼンター 瀧本 敬士
4 会 費 1,000円(当日徴収)